トンデモな医療界

日本の医療の世界は、世間から見たらトンデモなことが 色々とまかり通っています

緊急手術の翌日は休めと言われても、代わりに診てくれる人はいません

M3で面白い記事を見ました。

時間外手術の「高額加算」、算定は1割強
https://www.m3.com/news/iryoishin/367022

 手術と処置の「休日・時間外・深夜加算」が2014年度診療報酬改定で倍増しても、この「高額加算」をしているのは、12%にとどまり、外科医の勤務環境改善は進んでいるとは言えない……。 外科医等の待遇改善に向け加算が新設されたことは評価できるが、蓋を開けてみると、施設基準が厳しく、実効性に乏しい。


診療報酬改定は2年毎に行われるのですが、絵に書いた餅になってしまうことがあります。これもその一つですね。

外科医の待遇改善という旗印のもとに行われた画期的な改定だと思っていたのですが、ほとんど使われていない現実なんだそうです。

優秀な人達が多くの時間をかけて作った制度が使われないのは残念ですね。それとももともと使われないのを見越して制度を作ったのでしょうか。そう言われてもおかしくない状況です。

この制度は、夜間などに手術を行った場合、その診療報酬(病院の受け取る金額)を増やすというものです。ただし条件が厳しくてそれがクリアできなんですね。例えば夜間手術した医師は翌日、休まないといけないのです。

そもそも外科医待遇改善を目的なので、翌日、休めというのはわからないでもないのですが、そもそも仕事が過酷だからこんな制度ができたわけで、現実には翌日休めないのです。そしてその診療報酬は外科医の給料に反映される目的で作られたものなのに、病院の収益に消えていきます。病院側としては、めんどくさい申請をして収益がなければ申請する意味がありません。

こうやって考えると、やはりこの制度は使われないのを見越して作られたとしか思えません。外科医が反乱を起こさないように、少し配慮を見せてるというだけかもしれません。